コスモスのように

コスモスのように
カラオケ・オリジナル Bb
カラオケ・一般用 C

朗読
横田早紀江

詩:横田早紀江
曲:岩渕まこと
編曲:西原悟

岩渕まことwith由美子:歌

岩渕まこと:アコースティックギター
西原悟:キーボード
市原康:ドラムス
谷源昌:エレクトリックベース

サウンドプロデュース:MAKOTO BOX
ディレクター:岩渕由美子

レコーディングエンジニア:米津裕二郎(CLOCKWISE)
ミキシングエンジニア:木下“George”孝(CLOCKWISE)
レコーディングスタジオ:BS&T STUDIO

マスタリングエンジニア:安藤明
マスタリングスタジオ:キング関口台スタジオ

2007年の夏の終わりに「横田めぐみさんの歌を作ってもらえないか」という問い合わせがありました。めぐみさんが拉致されて30年になるこの年に、もう一度みなさんの心に拉致の問題が未だ解決されていないことを思い起こしてもらうためにも、なにか歌が欲しいということでした。
私にとってはニュースで聞いていた事柄に足を踏み入れることになります。庶民が声を上げてもどうにもならないような政治的状況もあります。歌を作るということだけで自分の役割が終わるという仕事ではないこともわかります。しばらく戸惑いがありましたが、横田さんご夫妻をはじめ、拉致の被害にあわれている皆様の苦しみを思うときに、この仕事はさせていただかなければならないという思いになりました。
さて曲を作り始めたのですが、イメージに出てくるのは新潟の海岸の風景やご家族の方々の苦しんでおられる姿ばかりです。それを歌にしたところでなんの慰めや希望にもなりません。自分のなかでお手上げ状態の時に、横田早紀江さんにお会いする機会がありました。正直に「詩が書けません」と申しあげたところ、早紀江さんがめぐみさんとの思い出を話してくださいました。そのお話を伺いながら、早紀江さんとめぐみさんが一緒に笑っている光景が見えてきました。私は早紀江さんに「そのお話をそのまま詩にしていただけませんか」とお願いして別れました。
翌週に早紀江さんから詩が送られてきました。それにメローディーをつけて「コスモスのように」が生まれました。
今年もコスモスが咲き始めています。私にとっては拉致の問題に心を向けさせてくれる花になりました。思わず祈らされる花になりました。